成績提出の番号の間違いについて

 成績に対する疑問がいくつか出されましたが、教育学及び教育学概論に関して、私のミスがひとつあっただけで、ほとんどは「番号」の書き間違えでした。
 たぶん学生諸君もその間違いに気づいていないと思われるので、少し説明をしておくことにします。
1 3分の1のミスは、単純で書くべき番号や文字を書かなかった、あるいは書いてはいけない番号を書いてしまったというものです。これは自分でも気づくと思います。少なくともルールを知っていれば。
2 そして、3分の2のミスは、半角と全角を取り違えて書いたミスです。
 インターネットでは国際ルールに従う必要がある部分では、すべて「半角英数」文字を使用する必要があります。通常外国でインターネットにアクセスすると、日本のホームページはほとんどが文字化けします。それは「半角英数」以外の文字が入ってくるからです。
 半角英数とは、「日本語入力」を起動しない状態で入力できる文字と考えてよいでしょう。これはもともと、アメリカがコンピュータを開発したときに、英語で使用する文字をキーボードから入力できるように設計したのです。ところが、その後いろいろな言語をコンピュータで扱えるようにするために、いろいろな工夫がなされました。コンピュータでは、もともとついていない部品をあとで付加することができるような仕組みがあります。例えば外付けのハードディスクなどです。
 このようなものをデバイスといい、特定のデバイスを動かすために、特別のソフトが必要です。そのソフトをドライバーといいます。
 「日本語」というのも、この付加された仕組みであって、したがって、日本語を「起動」したときにだけ動くものです。
 さて、ここからが重要なのですが、文字にはひとつひとつ「コード」という数字が対応して、キーボードから文字を打ち込むと、その「コード」番号によってコンピュータは処理を行い、画面に表示したり、ファイルに記録したりします。そして、日本語に含まれる文字のコードは、もともとある「英数半角」の文字コードと、当然のことながら全くことなるコード体系をもっています。そして、半角のアルファベットはコンピュータ標準のコードですが、全角アルファベットは純粋な日本語なのです。同じように見えても、まったく違う文字であって、全角文字というのは英語には存在しません。コンピュータの基礎解説書に必ず出てくることですが、英数半角文字は、コンピュータのもっとも小さな単位である1バイトでなりたっており、日本語は漢字を表現するのに1バイトでは不足と考えられて、2バイトを使うことになっています。単純にいえば、英数半角は日本語表記の半分のスペースを使っているのです。従って、全角のアルファベットは少し大きく半角文字よりも横に長くなっています。よくみないとわかりませんが。
 つまり、どういうことかというと、半角で書くべき a を 全角で a と書くと、まったく違う文字と認識されるので、検索にかからないのです。今回成績をつけるときには、あくまでも「検索」によってレポートを引き出す方法をとったので、全角で書いてしまった人のレポートはヒットしない結果となっていたのです。
 もちろん、圧倒的多数のレポートは正しく入力されていたのですが、間違って入力されたレポートは、本人も正しく書いたと思い込んでいるけれども、実は間違いで私が読む対象として出て来なかったということです。
 もちろん、申し出のあった人は、別の検索をかけて、割り出すことはできましたので、訂正はしますが、コンピュータのこうした仕組みは正確に理解しておく必要があると思うで、今後気をつけてください。