生活面で変わったこと  2002.10.19

 生活面で変化したことは、いろいろと感じます。 
 今日のフォルクスクラントという新聞に、台所事情が、一面に載っていました。今後の若い人たちは料理ができなくなるのではないか、という見出しで、台所事情の変化を解説した記事です。
 第二次大戦後では、毎日の平均台所作業時間は2時間だったのが、75年には45分になり、今は20分なんだそうです。確かに変わったなあと思うのは、スーパーで売っている商品の中に、出来合いの食料品が多くなったことです。これは1月間独り暮らしをしていた時期には実にありがたいものでした。
 例えば野菜にしても、たくさんの野菜を切って袋詰めしたものが、20種類以上あって、これをとっかえひっかえ使っていれば、実に簡単に野菜を不足なくとれますし、電子レンジにかければいいような調理品が、非常にたくさん出回っています。
 もちろん、日本にいれば、そんなの当たり前というかも知れませんが、オランダ人というのは、「節約家」の代表ですから、安い素材を買って自分で料理する、しかも実に簡単に、というのが、定番だったのです。レストランは非常に高いので、滅多に食べません。パンとハムを別々に買ってはさめば非常に安くあがりますが、店で極めて単純にパンにハムを挟んだのを売っていて、これを買うとすぐに3倍くらいの値段になってしまいます。日本ではあまりこういう現象は見られないのではないでしょうか。せいぜい50%増し程度ではないかと。
 こういう状況ですから、出来合い製品は高く、あまり利用しないというのが、10年前の状況だったのです。でも、最初に野菜のパックをみて驚きました。こうした野菜パック製品については、少なくとも僕が住んでいるところの日本のスーパーよりはずっと種類が豊富だし、便利にできています。
 それから、以前はスーパーに限らず、店は平日の6時にしまっていたのが、今ではスーパーは、朝も早いし、閉店も遅くなっており、近くのスパという店は7時に閉まりますが、ちょっと歩いたところにあるもっと大きなアルバートハインという店は、実に10時まで開いています。こんなことは、一頃のヨーロッパ社会では考えられないことです。さすがに日曜日閉店は今でも同じですが、それでも駅の同じスーパーは平日と同じように開店しています。
 これはもちろん、単にそうした店の時間の問題だけではなく、人々の生活スタイル、勤務スタイル等の変化の結果でもあるのでしょう。そこらが何故なのかは、今後いろいろいと調べてみたいと思っています。