列車に自動検札機が 2002.12.24

今日のニュースによると、来年から大きな駅に自動検札機が設置されるということです。
 オランダの国鉄では、切符は基本的に「信頼関係」によって成立しています。つまり検札がないわけです。切符を買って乗るのは当たり前のことなのですが、検札がありませんから、買わない人も当然います。
 もちろん、まったくないわけではなく、車内検札があります。しかし、それはかなり頻度が低く、まあ、今日は来たなという感じです。そして、そのときに正規をの切符をもっていればもちろん、問題ないわけですが、もっていないと、何か事情を説明して、そこで代金を払うこともできますが、ずるをしたと見なされると、かなり高額のお金を請求されることになります。
 意図的に買わない人確かにいて、私が載っていたときに、検札が来たので、バスチケットを見せた客がいます。もちろん、バスチケットで乗れるはずがありません。れっきとしたオランダ人ですから、そんなことは知らないはずはないのです。高校生くらいの感じで、これで乗れると思ったんだけど、とさかんに言っていたらしいのですが、検札はまったく取り合わず、結局お金を払わされていました。
 非常に短い距離しか乗っていなかったので、まさか来るとは思わなかったのでしょう。
 これはこれでいいのですが、何故、検札の機械を導入することにしたかというと、もちろん、ひとはこのずるで買わない人が非常に多いという経済的事情がひとつですが、たぶんもっと大きいのが、車内のトラブルのようです。
 今回、列車に乗って、検札について、変わったことがふたつあることにすぐに気づきました。
 ひとつは、検札の回数が増えたこと、そして、一人でまわってくることです。前は、必ず二人で車内の検札をしていました。これは、あのときに、ずるをした客に逆に暴力を振るわれた事例があったために、組合が一人での検札を拒否し、かならず二人でやるということにしたのだそうです。
 もちろん、二人でやれば、回数が減りますから、滅多に検札はなかったのです。そして、10年後の今年は、一人でやっているので、大体安全になったのだろうか、と思ったいたのですが、実は、このトラブルが非常に多く、こまっていたようです。
 私自身はずるをとがめられて逆に絡んでいるという事例はみたことがありませんが、報道によるとすごく多いそうです。
 このことの方が実は非常に悲しい現実だなあ、と思います。日本ではどうでしょうか。