440/628 GEC01342 WAKEI オランダ通信52 環境問題について
(19) 93/06/18 05:09
オランダ通信52 環境問題について
グリ−ンピ−スについては、CONTIさんのおっしゃるように、オランダのアムステルダムに本部があります。少し暇になったら、ぜひ一度は訪れてみたいと思うのですが、日本では、鯨との関連で、大体評判が悪い団体です。環境問題に強い関心をもつ人でも、何故鯨に反対するのか、という感情があるのです。
私も食生活に干渉する、というレベルで考えると、おかしいと思うのですが、最近は、ちょっと違うように考えるようになりました。
食生活の内容は民族によって違うとか、殺し方が残酷だから、というようなレベルで紹介されるのですが、彼らの主張を、ちょっと離れても、(実際に私のように言ってるかも知れませんが)食料の所有の問題で考えるべきだというのが、現在の私の考えです。
そして、それは単に食料の問題ではないのです。
鯨と牛は、単に好みの問題ではなく、鯨は所有が明確ではないのに対して、牛は明確な所有者が食料として出荷する、という違いがあるのです。つまり、牛は管理が完全にできた状態での食料であるのに対して、鯨は管理されていないという点です。
これまで、「水」「空気」は、だれの所有でもないと漠然と考えられてきて、勝手に利用されてきたのが、現在ではそうした所有観では、環境が保持できないと考えられるようになり、新しい管理のシステムが模索されています。
食料もこれに近い種類のものがあるのではないでしょうか。つまり、食料そのものが移動する存在、魚や鳥です。現在、移動する鳥を食料にすることは、あまり先進国ではないでしょうが、魚はまだまだそうです。
しかし、これでは環境を守ることはできないのではないか。
「空気」「水」「食料」(その他にもあるかも知れないが)は、「誰のものでもないから、誰でも自由に利用できる」という原則そのものを、否定しなければならないのではないでしょうか。だから、決して鯨だけの問題ではなく、マグロや鰹だって、いずれそうなるのです。したがって、「魚」は原則として、「養殖」に限定される、というのが、少なくとも10年の単位で考えると、必然的に起きてくる事態です。
他の国に強制されてではなく、率先して、そうした方向に行くことが、必要でしょうね。ヨ−ロッパは、随分アジアやアフリカにひどいことをして、そんなことを主張する資格があるのか、という考えもありますか、少なくともそうしたことに気づいて、実践しはじめたのなら、日本もそれに従わざるをえないと思います。
オランダのように「環境」に対する人為的統制の非常に強い国に住んでいると、そういうことを積極的に受け入れるべきだと思われてきます。
養殖技術と環境保護との関連を、真剣に研究しなければいけない時代なのですね。今は、養殖は大分環境を汚染していますからね。
でも、この問題を解決しないと、日本人は魚を食べられなくなる日が必ずきますね。