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(19) 93/03/02 07:05      コメント数:1

オランダ通信20 コンピュ−タ−事情
 今回はオランダのコンピュ−タ−事情です。オランダにはコンピュ−タ−企業はないようです。コンピュ−タ−はすべてIBMコンパチかマックです。日本にも今年になって波及したようですが、昨年に低価格競争があって、とにかくデスクトップのパソコンは非常に安くなっています。私も実はマックとコンパチを買いました。たぶん日本にもっていくと思います。
 マックは2Mとハ−ドディスクが40のクラシック2で13万円でした。クラリスワ−クスというソフトが入っている状態です。IBMの方は、4Mと100Mに、DOS5とWIN3.1にワ−クスがインスト−ルされていて、おまけにPCTOOLS8がついて、486マシンが18万、386DXが16万というところでした。もちろん日本でいうハイレゾのようなディスプレ−がついた値段です。
 面白いと思ったのは、日本ではコンピュ−タ−の店はいろいろな会社のコンピュ−タ−を売っているけれども、オランダではひとつの店では、ひとつの会社のコンピュ−タ−しか通常売っていないのです。もちろん例外もありますが、大体この店は、ハイスクリ−ン、ここはコンパック、ここはIBMなどという感じです。私が買ったのはドイツ系の会社らしく、ハイスクリ−ンというのですが、ここが非常に安いので、客がたくさん入っていて、他はあまり入っていません。
 日本での記事では、IBM系を買うと、ボ−ドやいろいろな機器が付いてきて、それを自分ではめ込む必要がある、などと買いてあったのですが、少なくとも私の知っている限りの店ではそんなことはなく、ハ−ドディスクのフォ−マットからインスト−ルまで既に店でやっていて、本当に電源を入れるとすぐにソフトが動くという状態で売っているのです。これはとても便利な感じがしました。
 ディスクトップのハ−ドはこのようにとても安いのですが、ノ−ト型は非常に高く、386SXマシンでも、25万くらいします。それからとにかくサプライ品が高く、これはビデオ関係でもそうなのですが、紙やフロッピイなど信じられない位の値段です。感熱紙など、質の悪い100枚入りで、1400円もします。
 ソフト事情はもっと貧弱です。ワ−プロは異常に高く、しかもワ−ドパ−フェクトが80%で残りがワ−ド、それ以外はほとんどありません。6万くらいします。
 デ−タベ−スなどもロ−タス、エクセル、DBASEくらいで、マクチプランなるソフトはほとんどありません。大体上記のようなハ−ドの売り方ですから、ソフトそのものをあまり売ってないのです。そして、私がいくら雑誌の記事を探しても、ほとんどないらしいのが、エディタです。ワ−ドパ−フェクトは2文書しか編集できないので、非常に不便をしているので、なんとかIBM用のエディタをと思って雑誌を見ているのですが、ノ−トンエディタなる製品が、ひとつの店の宣伝に出ているだけでした。しかし、それはずっと遠い都市なので、とても買いに行く気にはなれません。
 言語もあまりないようで、オランダ人は自分でプログラムを作ることもあまりないようです。
 と、こう書くとオランダというのは、コンピュ−タ−では随分遅れていると思われるかも知れませんが、実はそうではありません。仕事にコンピュ−タ−が普及している程度では、厳密ではありませんが、日本よりずっと進んでいるのです。通常の小さな店、例えば旅行代理店、理髪店、職業斡旋事務所など、サ−ビス業関係の店には、ほとんど一人一台のコンピュ−タ−があって、それで仕事をしています。ペ−パ−レスという感じがします。そして、それらのコンピュ−タ−はランで繋がっていて、ソフトを共用しているのです。だから個々にソフトを買う必要がないわけです。大学でも、ひとつの研究室単位で、ランになっていて、そこでソフトを管理しているということです。
 オランダ人はまず家では仕事をしません。だからよほど好きな人でなければ、家にコンピュ−タ−があって、そこでも仕事をするなどということはないわけです。だから個人がソフトを買うということも必要ないわけでしょう。
 学校でのコンピュ−タ−導入もずっとオランダの方が進んでいる感じがします。

 それから、オランダには、というよりたぶんヨ−ロッパには、ニフティのようなパソコンネットワ−クはありません。これは私を呼んでくれたラトケ教授が、日本で私のニフティ紹介を見て、非常に驚き、ぜひオランダでも早く実現しなければならないと言ったことでわかります。オランダ人にパソコン通信のことを話しても、どうもピンとこないのです。
 パソコン通信がないこととも関連して、新聞の記事検索などは、非常に不便です。ニフティにはイギリス以外のヨ−ロッパの新聞はないはずです。世界中の文化事情に通じているラトケ教授が、新聞の縮刷版は日本と中国の人民日報くらいではないか、と言っているので、ヨ−ロッパには縮刷版はないと思います。

 ただしどういうわけか、CDROMは日本より発達していると思われます。ソニ−のディスクマンのような簡易型より、本格的なものが普及しています。(?)少なくとも宣伝はよく出ています。

 こういう事情ですから、当然フリ−ソフトは非常に少ないわけです。雑誌に付いている場合くらいで、それも少ないようです。大体イギリス製のフリ−ソフトですが、パソコン通信ではないので、便利なソフトはありません。それにサンプル紹介的なもので、実際につかえるようなものではない感じです。

 オランダ語の講義録を書いていて、当然ワ−ドパ−フェクトを使ったのですが、オランダ版はようするに、説明だけがオランダ語なのと、スペルチェックができるだけで、とても高いので、英語版を使用しました。時々ワ−プロの話を学生として、文法チェックができないのか、ということを話題にしました。オランダは他の大陸系ヨ−ロッパ言語と同じで、冠詞が複数あり、形容詞が語尾変化するので、これが非常に面倒なわけです。これを、冠詞と名詞の対応をチェックするくらいのことはできるのではないか、と思うのですが、現在ではそれはできません。
 パソコン通信と素人プログラマ−の増大という条件がないと、こういうことは進まないかも知れません。

 ところで、前回英語のニフティへのアクセスについて書きましたが、それはマクロを書き換えてアクセスしました。そこでIBM用のエディタをロ−ドしたのですが、それが、ZIPという拡張子のついたもので、解凍する必要があるようなのです。ZIPのア−カイバソフトと思われるものもロ−ドしたのですが、何分こちらにいると、その使用方が分からないのです。ここに書くべきことではないと分かっていますが、1分250円かかるところからアクセスしているので、その関係のフォ−ラムを探して、未読の山をかき分ける気にならないので、誰か知っている人がいたら教えてください。

 それから先日オランダ人で、日本のことを研究している人が、IBMで日本語を使用できないか、と求めている人がいることが分かったのですが、その時実に単純なことを知らないことがわかりました。
 日本ではDOSVといっていますが、それはDOS5のことなのでしょうか。こちらのDOSはすべて5ですが、Vとは決して書いていません。日本で発売されているDOSVは106キ−ボ−ドで日本語使用を前提にしています。そして、日本語ワ−プロなども当然それを前提に作られていると思われます。
 コンパックが英語版のコンパチを日本でも出していますが、あれもDOSV機と呼ばれ、そして、日本語ワ−プロが使えるのでしょうか。それならこちらのDOS5マシンでもできるはずですが。当然とはいえ、私のもっているDOS5の解説書には、日本語のことなど全く書いてありません。ヨ−ロッパの言語のキ−ボ−ド操作は詳しく書いてあり、特殊な記号に関しての配慮がなされています。しかし、日本語は全然です。

 それからNECはまだDOS3.3なのですか。DOS5は出すのでしょうか。それとももう出ているのでしょうか。それともIBMの98対策なので、出せないのか。
 日本にいないのでこういうことが全然わかりません。

 特別の会議室があることは知っていますが、特別の事情でここ以外閉じているので許してもらうことにして、誰かよろしくおねがいします。