296/628 GEC01342 WAKEI * オランダに来て2カ月
(19) 92/11/02 05:08 コメント数:2
オランダに来て2カ月ちょっとが経ちました。この間結構忙しく、家族で来ているので、子どもに関することが、いろいろとおきました。
オランダからもアクセスなどと書いたのに、今までまったくできず、そろそろ忘れられた存在になっているかも知れません。
子どもは日本で小学校4年と6年だったので、こちらでも当然小学校に入っており、学校をめぐって、多くのことを考えました。おいおいそれらを書いていきます。ただ、電話代がとても高いので、頻繁にアクセスすることはできないし、また読んでいると時間がたつので、当分は書き込みだけにします。あしからず。
オランダでは以前書いたように、完全に学校を親が選択することができます。そして、学校の規模自体がとても小さく、各学年ごとに1クラスしかありません。日本では1つの学校を3つか4つの学校に分割して、好きな学校にいくというようなイメ−ジです。したがって朝はいろいろな学校に行く子どもたちが交錯するという、日本ではあまり見られない光景が展開されます。学校の校庭はとても狭く、また石畳があるので、遊ぶ場所ではなく、家の近所で遊ぶことになりますが、学校は様々なので、構成集団が時々に変化していくことになります。
また小さな学校なので、体育館やプ−ルなどは学校自体がもっているのではなく、地域にあるものを共有して使用します。従って、体育の時間は教師が体育施設まで連れていくことになります。担任の教師が体育をすることもあるし、また専門の指導員がすることもあります。
学校自体は生徒の帰属集団意識の高揚などを図らないのですが、なんと言っても、1クラスしかない学校に、8年間通うので、親や子ども同志の親しさ、とくに親同志の親しさは、日本とは比べ物にならないほどのものがあるようです。それに選択して入ったということで、日本にあるような教師と親の相互不信のような現象は、ずっと少ないようです。 しかし、オランダでは戦前のヨ−ロッパの学校のような、小学校後にすぐ大学コ−ス、職業コ−スなどに分化します。基本的には成績なのですが、最終的には本人の希望によっし進学することになります。「自由な教育のオランダ」にしてはめずらしいのですが、全国統一試験をやって、進路に対する参考資料にします。
最終の8年生になると、その試験を受け、小学校の校長と上級学校の校長、そして親と子どもとの間で話し合いがもたれ、進路を決めることになるようです。したがって、私の子どもが通っている学校では、8年生は、頻繁に校長が授業をします。そうした生徒の力を把握しようとしているようです。
成績が悪ければ、大学コ−スを諦めるように勧告されるのですが、どうしても行きたければ親や子どもの希望が生かされることになり、日本のように「入学試験は神の声」というようなことはありません。しかし、大学コ−スは極めて勉強が難しいので、そういう生徒はどんどん落第していくことになります。そういう個人の権利と学校の階層化のバランスがあるのです。ただ日本では始めの選択は15歳で、専門分化は18歳が普通だ、というと、大体のオランダ人はその方がいいと答えます。
にも関わらず、そうした制度に変えようという「統一中学校」の提案(社会党がやったようです)は、1970年代に大きな反対にあって潰れてしまいました。その間の事情は興味があるので、ぜひ調べてみたいと考えています。
では今回は簡単にここまで。