臨床教育学コメント 2017.6.22

1 「サドベリバレイ校にきて、何もしないのは医学的治療が必要だ」とのことだが、心理の機関との連携とか、カウンセラーはいないのか。また特別支援学級に通うような、他の子どもよりも手厚い支援が必要な子どももいるのか。

 「サドベリで〜〜」という説明は、まったく何もしようとしない子どもはいないということを強調する意味だった。もっとも、普通の学校でかなりの時間を過ごし、そこで優等生だった子どもが、サドベリに転校してくると、当初はなかなかなじむことができず、何をしていいかわからない場合が多いと説明されている。しかし、前の学校にうまくなじめなかった子どもは、逆に早くサドベリになじむそうだ。

 小さな子どもというのは、好奇心の固まりであって、大人が禁止しない限りは、必ず何かに熱中するものであるというのが、サドベリの基本的な認識であり、それは一般的にいって正しいといえる。更に、サドベリでは、子どもたちみんなが、そうして楽しそうになにかやっているので、まずは仲間にいれてもらうことから始まり、自分のやりたいことを次第に見つけていく。通常の公立学校ではないので、特別支援が必要な子どもがはいってくる可能性は低いと思われるが、グリンバーグ氏は、サドベリには、学習障害の子どもはかつて一人もいなかったと書いている。学習障害というのは、多くが「しなければならない」という抑圧感から生じるもので、そうした圧迫がないところでは生じないのだといっている。この点について疑問であれば、各自調べてほしい。

 

2 シュタイナー学校は、バランスのとれた教育をするというのには、1カ月同じことを連続するのは、授業のやり方に懸念が残った。

 バランスのとれた教育というのは、人格的なバランスのことであり、1カ月同じことをするのは、しっかりと学ぶ上で有効だと考えられているから。人格的なバランスとは異なることだと考えられる。また、1カ月続けるとバランスがとれないということは必ずしもないだろう。

 

3 クレヨンでのフォルメンの感想

・左側を塗り終えてから右側をぬったのだが、両方とも同じように塗ることは簡単なようで、難しいと感じた。左右のバランスをとることが思ったより。難しかった。

・はじめはただ雑に塗っていたのだが、靫側にうつってからは丁寧に塗ろうという気持ちになった。

・クレヨンで描いてみて、自分の性格が現れるなと思った。選ぶ色で今の心の状態がわかるかなと思った。

・はじめは正直、よくわからなかった。しかし、繰り返していくうちに描き方が変わっていくのかと思い、面白いと思った。

・すべてをぬりつぶさなくてはならなくていらいらした。