国際教育論コメント 2016.6.13

Q 日本では麻薬中毒者が事故などをおこすことがあるが、オランダではないのか。

A 合法といっても、大麻などの中毒性の低いものだけで、コカインなどの中毒性の高い麻薬は厳禁で、頻繁に捜索がおこなわれ、逮捕されます。ハードドラッグ中毒については、日本と同じでしょう。

 

Q オランダで麻薬が合法化されて、結果や政治がなぜ崩壊しないのか不思議だった。

A 誤解があるのではないかと思いますが、ソフトドラッグを合法化している国は、たくさんあります。

 

Q 麻薬バスでエイズの感染が減ったことは理解できるが、麻薬中毒患者が増えることはないのか。

(別のペーパー)合法だということで、始めてしまう人も多くいるのではないか。()使用料が増えていくことはないのか。

A 麻薬バスが広めることは、ほとんどないのではないでしょうか。麻薬をやっている人が、わざわざ麻薬バスにやってくることはないでしょうから。麻薬バスは、中毒になっている人が、麻薬題をえるための犯罪を犯さないように、無料で注射するものなので、ほとんどが中毒の人です。医者がカルテに基づいて少しずつ量を減らすので、2割程度は中毒から脱する人がでるといわれています。麻薬バスに頼っている者に関しては、増えることはあまりないのではないでしょうか。

 

Q フォルケホイスコレでは不断の生活のなかでは、何語が使われているのか。

A ほとんどのフォルケホイスコレでは、デンマーク語です。IPCは相互のコミュニケーションや授業は英語です。日常生活のなかでは、同じ国のひとたちは、その言葉を話すことももちろんあります。人によるでしょう。

 

Q デンマークの電車は設備が充実しているというが、国営なのか。

A ヨーロッパ大陸のほうの鉄道はほとんど国営だと思います。

 

Q フォルケホイスコレのなかでに、国際情報の争いのを学びのなかに持ち込まないというようなルールはないのか。校則はあるのか。

A 「持ち込まない」というルールは、聞いた覚えがないです。知らなかっただけかも知れませんが。ただ実際に、持ち込ませないことは不可能だし、むしろよい教育材料なのではないかと思います。

 校則はもちろん、食事に関すること、部屋の使い方、授業の出席に関すること、等々一緒に生活するのですから、たくさんではありませんが、あります。

 

Q フォルケホイスコレでは、価値観や宗教が異なる人の間でトラブルが起きないのか疑問に思った。

A 少なくともIPCではトラブルは頻繁に起きていると思います。食器払いに参加しないアフリカ人に、詰め寄るとか、国内や国家間の対立が持ち込まれるとか、そのときどきの参加者の特質に応じて、トラブルの内容もかわると思います。しかし、IPCはそもそも国際問題の解決方法を学ぶのが、主な教育内容ですから、そうしたトラブルは、むしろ学びのいい機会と考えられているのではないでしょうか。

 

Q フォルケホイスコレのようなものは日本にあるのか。また、(デンマークで)入学条件はあるのか。

A 日本に秋田と北海道にあるはずですが、デンマークのもののように規模が大きく、全員寄宿制度にはなっていないはずです。デンマークでの入学条件は、授業料を払うことと、18歳以上であることです。

 

Q イスラエルの徴兵制度は年齢が決まっていないのか。

A もちろん、決まっています。ただ、ユダヤ教徒のみが義務だそうで、また良心的兵役拒否も認められるようになっています。イスラエルは建国以来ずっと戦争状態なので、予備役制度も重要で、必要に応じて駆り出されるということです。